Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
『うん!!聞いてるよっ!
行きたいっ!!4人で行きたいっ♪』

「いいのか?
予定あんなら、そっち優先していいからな!」

『大丈夫だよ~!!
予定は、エリだからっ☆』

「…そっか!」

あっ!そうだっ!!

エリと言えば…

あっちゃんに報告があるんだったよ~♪

『あ~っ、そうそう!実はね、エリもヒロトくんの事、気になってるっぽいんだぁ~。』

「はぁ~?マジかよっ!!
じゃあ、明日は尚更4人で決まりだなっ!!」

あっちゃんの低い声が、1トーン上がった。

『うんっ、だねっ!!
無理矢理でもエリの事は連れて行くからっ!

…うん、うん。じゃ、また明日ねっ♪』

「おぅ、じゃあなっ!」

ピッ…バフンッ!!!

電話を切るなり、ベッドに顔を強く押し付けた。

明日は会える。
あっちゃんに会えるんだ…

『フフフ~♪………あっ!!エリに報告しなきゃねっ!』

ハッっと、我に返り、テンションが高いまま、エリに電話をかけた。

あっちゃんから電話とメールが来た事と、明日の約束を伝えると、エリは凄く嬉しそうに笑っていた。

「ね~、あこ、明日さぁ、この前お揃いで買った浴衣着て行かない?」

『いいねぇ~!!賛成、賛成~!!』

明日は何かが起こる…
特別な1日になる…そんな気がして、夜はあまり眠れなかった。
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