Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
ごめんね。
ごめんなさい…

やっぱり傷付けてしまった。

一度だって、あこを傷つけなかったケン。

いつも優しいケン。


なのに…

ただ傷付けてしまった。

でも…でもね?
いい加減な気持ちで隣に居た訳じゃない。

それだけは信じて下さい。

ケンがいたから
あこは笑う事が出来ました。

ケン、あこは、あなたに救われました。

ケンは、あこの太陽でした。
あったかくって…
眩しくって…

神様。
どうかケンに沢山の幸せを降らせて下さい。

ケン…
本当に、本当に、大好きだった。

不安にさせてばかりで傷付けてばかりだったけど…

大好きだったんだよ?
それだけは信じてね?

ありがとう。
ありがとう。

ごめんなさい。

ありがとう。

あっちゃんを好きなままのあこでいい。

…そう言って、あこを抱き締めてくれたよね?

その腕が大好きだった。

毎日あこと一緒にいてくれた。

その優しさが大好きだった。

ケンに抱かれて眠る夜が大好きだった。

< 374 / 376 >

この作品をシェア

pagetop