Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
大学でも、友達は沢山出来た。

どうして女子ってグループを作るんだろう?
群れにならないと生きて行けないの?

…そんな疑問を抱きながらも、あことエリにも仲良しグループが出来た。

皆、気さくで、優しくて、楽しくて、本当にいい子達ばかり。

大学を休みがちになったあこへ、仲良しグループの皆からメールが届く。

【あこ~?どしたぁ?
講義出ないの~?(;_;) あや】

【元気~?
辞めたりしないよねぇ?
さき】

『ハァ…』

携帯電話の画面を見つめながら、大きな溜め息を溢す毎日。

正直、あこは、こういうのは苦手分野だ。

“ウザイ”…とまで思ってしまう事もあった。

『ハァッ…最終的に、単位取れればいーんでしょ?
まだ3ヶ月しか経ってないし…余裕だし!』

ハッキリ言えば、あこは自己中心的。

だから離れて行く友達は数えきれない程いた。

でも、エリは…
エリだけは、そんな自由奔放なあこが大好きだと言ってくれた。

何があっても、あこを裏切る様な事はしないし、いつも見方で居てくれた。

それは、あこも同じ事だった。

エリは大好き。
ただの友達じゃない。
“友達”なんて、そんな簡単な言葉じゃ言い表す事なんて出来ない。

エリは特別な大切な人。



ジリジリジリ…
陽射しがきつい。


気付けば、もう7月に入っていた。

大学だって、長い長い夏休みだ。


暑さと湿気で、機嫌まで悪くなる。
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