Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
「あれっ?
アツシも飲めよ~!!ほら!」

マコトくんが、あっちゃんに缶ビールを差し出した。

「やっ!悪ぃけど…俺はいいやっ!!」

あっちゃんは、少し申し訳なさそうに、でも、さりげなく断った。

「はぁっ?アツシ…お前、変わったなぁ~!ビールっつったら、1番に飛び付いて来るヤツが!」

8人と、ヒロトくんは、あっちゃんの以外な一言に、一瞬驚いた様に目を丸く大きく見開いた。

「いや、マジでいらねぇ!俺、運転あるしな!」

「は?お前、飲酒運転上等とか言ってなかったけ?」

ヒロトくんは、ビールを体の中に流し込むのを止めて、あっちゃんをキョトン…と、見つめた。

「おー、言った。でも、流石にコイツ乗っける時は飲めねぇよ!」

『へ?あこ?』

「おぅ!」

あっちゃんの視線の先には、あこがいた。

あっちゃんは、初めて会った日よりも、凄く優しい顔であこを見つめた。

あっちゃん?
あこはバカだから、勘違いしちゃうよ…

あこの頭の中で、さっきの一言が繰り返し回り続けていた。

―「俺の、超大切な子!!」―

ガチッ…ガチッ…

それにしても、川原という場所は、下駄に敵していない。

ゴツゴツした石の絨毯が一面に広がっている。

う~…足痛い!!エリは平気なのかな?
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