Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
ガチッ…ガチッ…

あっちゃんの横で、何度も、何度も、足の位置を変えてみる。

「あこちゃん?だっけぇ~?」

『あ、はいっ!』

その時、1人の女の人が石と格闘中のあこの元へと近寄って来た。

にっこり笑って…綺麗な人。
片手にはビールの入った紙コップを持っていた。

細い体つきで、背が高い。
160cm以上ありそう。

でも、金髪でセンターパーツの長い紙を見て思う。

ヤンキーみたい…ちょっと怖いかも。

「私ね~有美ってゆ~のっ♪」

見掛けによらず、その人なつっこい笑顔にホッとしてしまった。

有美さんは、にっこりと微笑んで、あこに手を差し出した。

「宜しくね~♪」
『あ、こちらこそ、宜しくです!!』

ギュッ

握手した有美さんの手は、しなやかで細くて、本当に綺麗な指をしていた。

「わぁ~あこちゃんの手ぇ、ちっちゃ~い!キャハハハハ!!」

あ…笑うと凄く可愛い人なんだなぁ…

そうだ、そうだった!!人は外見で判断しちゃいけないんだったぁ~!!

でも、有美さんの切長の綺麗な形をした二重の目は、酔っているという事を、物語っていた。

暗闇の中でも、キラキラと眩しいくらいに、ウルウルして目がうるんでいた。

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