Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
この時は、まだ…誰も知らなかった。
あこ自身も知るはずがなかった。
この後、あこの身に恐ろしい出来事が振り掛る事を…
花火大会帰りの人々は、もうみんな居なくなった様だ。
さっきまで、この川原の上の道をゾロゾロと帰って行く人達が居たのに、今はシーンと静まり返っていた。
暗闇の中の川原には、あっちゃんの仲間と、あこ達の声だけが響き渡っているだけだ。
当たり前だ。
だって、あれから2時間は有美さんから睨まれ続けてる…
「…じゃ~俺ら、そろそろ帰るわ!
この子ら、実は未成年だし!」
有美さんの怖い視線から、あこを救ってくれたのは、ヒロトくんの一言だった。
良かったぁ~、やっと帰れる…
ヒロトくんは、エリの手をとって、立ち上がった。
「じゃあな!また飲もうぜ!!」
「おぅ、また集まろうぜ~!」
マコトくんと言う人は、結構話が分かる人っぽい。
酔っぱらっていても、無理矢理に引き止めたり、絡んで来たりしなかった。
笑顔で見送ってくれた。
「よし、行くか。
あこ、足元、気ィ付けろよ?」
あっちゃんは、あこの手を引っ張って、バランスを取りながら立たせてくれた。
『うん!平気、ありがと…』
「「あの…さようなら…」」
あことエリは、声を揃えて、彼達に軽く会釈をしてからまた顔を上げた。
あこ自身も知るはずがなかった。
この後、あこの身に恐ろしい出来事が振り掛る事を…
花火大会帰りの人々は、もうみんな居なくなった様だ。
さっきまで、この川原の上の道をゾロゾロと帰って行く人達が居たのに、今はシーンと静まり返っていた。
暗闇の中の川原には、あっちゃんの仲間と、あこ達の声だけが響き渡っているだけだ。
当たり前だ。
だって、あれから2時間は有美さんから睨まれ続けてる…
「…じゃ~俺ら、そろそろ帰るわ!
この子ら、実は未成年だし!」
有美さんの怖い視線から、あこを救ってくれたのは、ヒロトくんの一言だった。
良かったぁ~、やっと帰れる…
ヒロトくんは、エリの手をとって、立ち上がった。
「じゃあな!また飲もうぜ!!」
「おぅ、また集まろうぜ~!」
マコトくんと言う人は、結構話が分かる人っぽい。
酔っぱらっていても、無理矢理に引き止めたり、絡んで来たりしなかった。
笑顔で見送ってくれた。
「よし、行くか。
あこ、足元、気ィ付けろよ?」
あっちゃんは、あこの手を引っ張って、バランスを取りながら立たせてくれた。
『うん!平気、ありがと…』
「「あの…さようなら…」」
あことエリは、声を揃えて、彼達に軽く会釈をしてからまた顔を上げた。