Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
『ヘヘッ♪やったねぇ~!!』
ガチャ
車から降りるなり、砂浜まで歩いて行く、あこ。
ズデッ
『わ!!…痛ぁ~』
浴衣で歩きにくくてコケてしまった。
しかも足元は下駄。
砂に埋まって、ますます歩き難い。
『もぉっ!!邪魔っ!』
下駄を脱ぎ捨ててやつ当たり。
あ~ぁ、最低…
新しい浴衣なのに、砂まみれになっちゃった~…
そんな砂まみれになって、座り込んでいるあこを見て、あっちゃんが駆け寄って来た。
「ったく、危なっかし~な!!ドジあこ!バーカ!!」
『ひどっ…えっ、ひゃぁっ!』
あっちゃんは、あこの両脇に手を掛けて、軽々と持ち上げると、そっと砂の上に立たせてくれた。
「おめぇはガキかっ!」
パタパタパタパタ…
あっちゃんは、あこをバカにした後、浴衣に付いた砂を払ってくれた。
「エリちゃんも苦労してんだろうなぁ…、あこの世話で!ヒャハハハハッ!」
『そんな事ないもんっ!……えいっ!!』
その瞬間、あっちゃんは、ギョッっと目を見開いて固まってしまった。
あこは、太股くらいまで浴衣をたくしあげていた。
「あこっ!何やってんだよ!!」
『だぁって…浴衣だと、砂浜走れないでしょっ?ヘヘッ、これなら走りやすいかも~♪』
あこは、ニッっと笑って、夜の海に向かって走り出した。
サクッ…サクッ…
夜なのに、砂がまたほんのりと温かい。
今日も日中はカンカン照りだったからなぁ…
うん、でも、さっきよりも断然走り易い!
でも…またガキって言われちゃうかなぁ~。
――――!
『………ギャッ!!』
ガチャ
車から降りるなり、砂浜まで歩いて行く、あこ。
ズデッ
『わ!!…痛ぁ~』
浴衣で歩きにくくてコケてしまった。
しかも足元は下駄。
砂に埋まって、ますます歩き難い。
『もぉっ!!邪魔っ!』
下駄を脱ぎ捨ててやつ当たり。
あ~ぁ、最低…
新しい浴衣なのに、砂まみれになっちゃった~…
そんな砂まみれになって、座り込んでいるあこを見て、あっちゃんが駆け寄って来た。
「ったく、危なっかし~な!!ドジあこ!バーカ!!」
『ひどっ…えっ、ひゃぁっ!』
あっちゃんは、あこの両脇に手を掛けて、軽々と持ち上げると、そっと砂の上に立たせてくれた。
「おめぇはガキかっ!」
パタパタパタパタ…
あっちゃんは、あこをバカにした後、浴衣に付いた砂を払ってくれた。
「エリちゃんも苦労してんだろうなぁ…、あこの世話で!ヒャハハハハッ!」
『そんな事ないもんっ!……えいっ!!』
その瞬間、あっちゃんは、ギョッっと目を見開いて固まってしまった。
あこは、太股くらいまで浴衣をたくしあげていた。
「あこっ!何やってんだよ!!」
『だぁって…浴衣だと、砂浜走れないでしょっ?ヘヘッ、これなら走りやすいかも~♪』
あこは、ニッっと笑って、夜の海に向かって走り出した。
サクッ…サクッ…
夜なのに、砂がまたほんのりと温かい。
今日も日中はカンカン照りだったからなぁ…
うん、でも、さっきよりも断然走り易い!
でも…またガキって言われちゃうかなぁ~。
――――!
『………ギャッ!!』