Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
本当のあこを知っているのは、親友のエリだけだった。

「うぅわっ!マジかよ…悪ィ…大切にして来たんだろ?」

本当に申し訳なさそうに謝る、あっちゃん。

『ううん!あこはっ…初めてがあっちゃんで…嬉しいけど…てか、あっちゃん以外の人とはしたくないから…』

恥ずかしさのあまり、徐徐に声が小さくなってしまう。

『ひゃっ…!!』

あこの体が、暗闇の中で宙に浮いた。

気が付くと、あっちゃんに抱き抱えられていた。

あっちゃんは、あこを抱き抱えながら、照れ臭そうに笑った。

「っしゃー!あこ、今から俺の女なっ?

ならねぇと、このまま海に放り投げる!!」

そう言って、子供みたいに無邪気な笑顔で、あこを見つめた。

『はぁい。』

あこは、真っ赤になってしまった顔を、あっちゃんの胸に押し付けた。

ちゅっ

あっちゃんは、自分の胸元に蹲るあこの頬にキスをして、あこの耳元で呟いた。

「絶対…大切にする!だから、俺から離れんじゃねぇぞ?」

体に電気が走る。

心がね、温かい。

離れてやんないよ~だ!!
離れてやるもんか!!

大好きなんだもん、離れたくないんだもん!

『フフッ…うんっ!!』
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