Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
振り向いたその先には…
目元があっちゃんにそっくりだぁ。
痩せ型で、髪の毛を1本に束ねて、アップにしている綺麗な人。
赤いエプロンをしていて、右手にはおたまを握り締めていた。
あこは、直ぐにその人が誰なのか悟ってしまった。
あっちゃんのお母さんだ!
『あのっ…あ…おはようございますっ!!さっ…佐々木…あこですっ!!』
あっちゃんの肩に担がれたままの状態で、深く、深く、頭を下げた。
「お…おはよう…」
うわ…あっちゃんのお母さん、笑顔が引き吊ってるよ…無理もないよね!!
朝、地震が来て、一度は二階から降りて来たはずの息子が、もう一度二階へ上がったと思ったら…
肩に毛布でぐるぐる巻きの見知らぬ女の子を担いで玄関を飛び出して来たのだから…
誰だって驚くに決まってるよね!
『あぁぁぁあっちゃん!!降ろして!!』
「あ!おぉぉ、忘れてた!プハハハハッ!!」
そう言って、あっちゃんは、何食わぬ顔でそっとコンクリートの上にあこを降ろした。
笑ってる場合じゃないよ、あっちゃん!!
忘れないでよ……
そんな2人を交互に見つめながら、あっちゃんのお母さんがこう言った。
「あの…アツシ?その子は…?」
目元があっちゃんにそっくりだぁ。
痩せ型で、髪の毛を1本に束ねて、アップにしている綺麗な人。
赤いエプロンをしていて、右手にはおたまを握り締めていた。
あこは、直ぐにその人が誰なのか悟ってしまった。
あっちゃんのお母さんだ!
『あのっ…あ…おはようございますっ!!さっ…佐々木…あこですっ!!』
あっちゃんの肩に担がれたままの状態で、深く、深く、頭を下げた。
「お…おはよう…」
うわ…あっちゃんのお母さん、笑顔が引き吊ってるよ…無理もないよね!!
朝、地震が来て、一度は二階から降りて来たはずの息子が、もう一度二階へ上がったと思ったら…
肩に毛布でぐるぐる巻きの見知らぬ女の子を担いで玄関を飛び出して来たのだから…
誰だって驚くに決まってるよね!
『あぁぁぁあっちゃん!!降ろして!!』
「あ!おぉぉ、忘れてた!プハハハハッ!!」
そう言って、あっちゃんは、何食わぬ顔でそっとコンクリートの上にあこを降ろした。
笑ってる場合じゃないよ、あっちゃん!!
忘れないでよ……
そんな2人を交互に見つめながら、あっちゃんのお母さんがこう言った。
「あの…アツシ?その子は…?」