Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
カチャ…カチャ…

おばちゃんがお皿を洗って、そのお皿をあこが拭く。

そんなあこを見て、微笑みながらおばちゃんは言った。

「フフッ♪でも、さっきは本当にビックリしちゃったわぁ~フフッ!

でも、あこちゃんとは本当に仲良しになれそうねぇ~宜しくねっ?」

おばちゃんは、あこの事を本当に気に入ってくれたみたいだった。

『嬉しい~!!ありがとう、おばちゃん!!
こちらこそ、宜しくお願いしますっ♪』

あこは、横でお皿を洗い続けるおばちゃんに軽くお辞儀をした。

すると、あことおばちゃんの背後から声が飛んできた。

「あこー!いつまでババァと話してんだよ!部屋行こうぜ!」

『あ、は~い!
…じゃあ、おばちゃん、ご飯ごちそうさまでしたっ!!美味しかったよ!』

「うん、ゆっくりしてってね?あ、ここはもういいからね!」

拭いていたお皿を重ねて、食器棚に並べるて、あっちゃんの部屋へと戻った。

バフッ

部屋に入るなり、あっちゃんのベッドにゴロンと横になって、深呼吸をした。

横になったあこの隣に、あっちゃんが腰かけて、あこの髪の毛を優しく撫でてくれる。

『あ~!!お腹いっぱい~おばちゃんのご飯美味しい~♪』

「そうかぁ?いつでも食いに来いよ!ババァのヤツ、あこの事好きみてぇだしな!」

『え~本当にっ?あこもおばちゃん好き~!!』

「フッ…バ~カ!」

あこ…こんなに幸せでいいのかなぁ?

髪の毛を撫でてくれるあっちゃんの大きな手がね、凄く、凄く、温かいの。
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