Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
「ほい、到着~確かこの家だよな?」

『うん!!』

楽し過ぎる夢ドライブは短い。

気付いた時には、もうあこの家の前だった。

着いちゃった…

『あっちゃん、また直ぐに会えるよねぇ?』

不安気に、あっちゃんの顔を覗き込んだ。

「当たり前だろ!俺ら付き合ってんだから!
ぶぁぁかっ!!アホ!!チビ!!」

あっちゃんの笑顔は、ちょっとした魔法なのかもしれない。

その笑顔で、重かった心が軽くなって行った。

うん、あこはあっちゃんの彼女なんだもんね!!

『うん!!…じゃあ~行くねっ、送ってくれてありがとねっ!!』

カチッ

車のドアを開けようとして、鍵を開けた時だった。

グイッ

あこの首に、あっちゃんの手が回って来て、あこの体が、あっちゃんに引き寄せられた。

『ひゃっ…』

チュッ

あこの頬に、あっちゃんの唇が軽く触れた。

ゴトッ

その瞬間、体が、ビクンと反応してしまった。

そして、持っていた携帯電話を落としてしまった。

「悪ィ、ビックリしたろ?ハハハハ!!」

『ビックリしたぁ!!ヘヘッ!!』

トクトクトクトク…

心臓が飛び出ちゃうよ!!

「じゃ~またな!」

『うん…またねっ!!』

…そして、真っ赤に染まる、2人の頬。
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