不思議の街の不思議な話
その時、部屋の扉がギイと開いて、ブランが中に入ってきた。
「...サボり過ぎ。」
「一応5時来たけど。それに今日の分は倒したし。」
「ペーパーワーク、残ってるだろ。」
部屋で優雅に紅茶を飲む三人を見るなり、盛大なため息をつくブラン。ライアンの抗議にも簡単には靡かない。
「で、なんでルカとアルトがここにいるのかな?」
「レ、レイリーは今日帰ってくるの遅いみたいだしっ...」
「それで?」
言葉に詰まった私に、ブランは不機嫌そうに返した。