甘々なボスに、とろけそうです。
02:壁ドン in the elevator


壁ドン in the elevator
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「これかな……」


〝アッパーフロア専用エレベーター〟
(27F-41F)


という標識が目に入り、その前に立ち止まる。

うん。これに違いない。

まっすぐ歩いてここまで来るだけで、やたらとキョロキョロしてしまった。


エレベーター横のデジタル表示の数字が、39……38……と減っていて、エレベーターが降りてきているのがわかる。

しばらく待っていると1階に到着したエレベーターの扉が開き、中から人が――エリートって感じの、頭の良さそうな、スーツを着たサラリーマンさん4人が出てきた。

すっごく……大人だぁ……。


「乗りますか?」

(!!)

「あ……はい」


「お先にどうぞ」


私の隣にいつの間にかいたのは――シュッとしたグレーのスーツを着て、細い銀色フレームの眼鏡をかけた、インテリ系イケメン。

年は30過ぎくらいだろうか。


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