甘々なボスに、とろけそうです。


執事みたいな管理人が

ヘリ出勤の重役が

変態眼鏡のエリートが、いるくらいだ。


ある意味、『なんでもあり』という1種の受け入れ態勢が、はやくも私の中に整い始めていた。

にしても……


金髪にヘッドフォン

黒くて大きなフード付きパーカー

穴のあいたダメージジーンズ

手には……携帯型テレビゲーム。


Q.ここは、学生ホールですか?


――いいえ、違います


A.ここは、B.C.square TOKYOです。


思わず心の中で、そんな自問自答をしてしまう。

ソファの一角だけが、まるでインターナショナルスクールのラウンジのような雰囲気だったから。

休み時間なんかにいそうだもん、ああいう子。うちの大学に何人かいる留学生みたいな雰囲気。その人たちよりは、若く見えるけれども。

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