甘々なボスに、とろけそうです。
サラサラのブロンドヘアに、女の子みたいに可愛い顔は、まるで人形みたいに整っていて。
色白、くっきり二重、ブルーのパッチリした瞳。
目と眉が近く、鼻がすっと高くて彫りの深い……生粋の美少年。
たった今、あいている方の手――すなわち私を掴んでいない右手でヘッドフォンを外して首にかける仕草1つ、絵になる程の。
こんな美しい知り合い、いたかな?
甘い香りが漂ってくる。食べているお菓子のものだ。
「ヒロキの妹の、ミーコでしょ」
〝裕樹〟は私の兄の名だ。このビルに私を呼び出した、張本人。この子、兄のことを知っているの?
「ボクより幼く見える」
失礼な。
「あなたは……いくつなんです?」
「15」
若っ……!!
でも15にしては、もう少し大人っぽく感じる。少年なのに、妙に色気があるから。
「あの、兄の……お知り合いの方ですか?」
「ヒロキとは友達だよ。優しいよね、好きだよボク」