甘々なボスに、とろけそうです。
(なぜボスの家にあるの?……選びに行くの?)
「……ねぇ、ミーコ。どうして嘘ついたの」
(……!)
「ボク、襲いかかったのに。正直に話せば良かったんじゃない?」
「だって、そんなこと言えば……険悪なムードになるかなって」
「なっただろうね」
「だ、だから。もう変なことしないでね」
私のことで、2人に喧嘩させてしまうのは嫌だし。それにウィルくんにも、これに懲りて、変なイタズラはせずに心をいれかえてもらえればいいなと……
「その服とか、ボスにもらったんだ?」
「うん、そうだよ」
「ボスからなら……もらうんだ」
「え?」
「ミーコさぁ。ボスの秘書でもやってれば?」
「な……なんで、そんなこと言うの? 私は、ウィルくんのそばでなにかできることがあるなら、したいなって思っているのに……」
「帰る」
(えぇ……!?)
ウィルくんはヘッドホンを耳にかけると、『待って』という私の言葉を無視して部屋を出て行ってしまった。
嘘でしょ……?
どうしよう。どうしよう……!!
ウィルくんのこと、怒らせちゃった……。