私の家は52F!?〜イケメン達と秘密のシェアハウス〜
昨夜未明、B.C. square 研究所にて謎の爆発事故が起きました。
責任者である松平健一さんは爆発に巻き込まれ死亡。
出火の原因はマッチの残骸が残っていたことから、灯油をまき散らしマッチを落としたとのことですが、研究所には引火して爆発などが起こるような物は、その部屋には置いていなかったとのことです。
警察は何らかの事件性があるとみて、捜査を続けています。
続いてのニュースです。
「うわぁあ……こわ」
歯磨きをしながら吉伸が眉を顰める。
「本当ですね……」
あずさも朝ごはんとお弁当を作りながら、吉伸の意見に同意した。
「だから、夜中に源が呼び出されてたのか」
納得したように吉伸が言った。
研究所が爆破されたことで、享も光二も源之助も不在だ。
少しでも役に立てたらとお弁当を届けようとしているのだが、届け先はどこに行けばいいのだろうか。
しかも、あずさは今日も仕事だ。
「ああ、俺が届けてやるよ」
爽やかな笑顔で吉伸は言った。
盗聴器問題も片付いていないまま、次々と問題が勃発する。
「あずにゃんも気を付けろよ」
「はい。ありがとうございます。でも私の職場、ここの2階ですし」
「しっ……!」
盗聴器を警戒してか、あずさの口を軽く塞いだ。
メモで「特定の場所は言わないで」と書かれ、頷く。
「仕事が終わる頃、迎えに行くから」
まるで恋人に言うかのように、優しい口調で吉伸はあずさに言った。
これ、勘違いする女の子多いだろうな。
素直な感想を抱きつつも、先日麗華に誘拐されているので大人しく了承する。