私の家は52F!?〜イケメン達と秘密のシェアハウス〜
結局押し切られ、一緒の布団で寝ている。
「何もしません。朝までは」という絶対的な公約の下あずさは朝まで彼と一緒にいることを決めた。
「はじめての夜だね。俺たちの」
「気持ち悪いことこれ以上言うなら、私自分の部屋に戻りますよ」
「ごめん。嘘だよ」
ぎゅっと抱きしめられると体温が伝わってくる。
少しだけ硬い筋肉が布越しに伝わってきて、自分の身体とは違うのだなと改めて思った。
「あずにゃん」
「なに?」
「明日、お弁当オムライスがいい」
「え、何ですか急に」
「俺の大好物だから」
額にキスを落とされて、おねだりされると「嫌」とは言えなくなる。
「……いいですけど」
「本当?」
「ってか、明日も早いんですよね?早く寝て下さいよ」
「あずにゃんが一緒にいると思うと興奮して眠れない」
あんたは遠足前の小学生か!
というツッコミを入れたところで通じないんだろうなと思いつつ「じゃあ、部屋に戻りますけど」と意地悪を言おうとした瞬間、規則正しい寝息が聞こえてきた。
やっぱり疲れてたんだなと思いつつ、彼女も眠りについた。