私の家は52F!?〜イケメン達と秘密のシェアハウス〜


源之助たちのところに享が戻ってきた。


「源之助、大変だ」


「……どうした?」


「このビルで火災が起きてる。しかも結構なフロアでだ。消火活動は間に合ってない」


「やはりこっちだったか」


八之助が小さく呟く。


「とにかく非難を」


促されて、慌てて移動を開始する。


昼食をとっていた場所がたまたま8階だったから、すぐに移動することは出来た。


外に出ると、ビルの上の方からもくもくと煙が上がっている。


「消防車は?」


「今呼んでる」


「コンピューターさえあれば、どうにかシステム復帰させてスプリンクラー作動させられるのに……!」


享が悔しそうに言う。


「あるんじゃないか?」


光二が思いついたように言う。


「どういうことだ?」


「ほら、あるだろ。地下5階に」


「管理室か!」


「でもどうやって入る?危険だろ」


「何百人の命の方が大事だろ」


自然とそういう会話になるのを聞いて、八之助は「今すぐ行け」と指示をだした。


炎をは獣だ。


時間が経てばたつほど、獰猛に進化する。

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