私の家は52F!?〜イケメン達と秘密のシェアハウス〜
「ごめん。光二」
事務所から慌てて駆けつけた吉伸が、光二のところへやって来て「一応Twitterには流した。RT(リツイート)数も1万超えたし、これからどんどん拡散してくれると思う」とスマートフォンを見せた。
「よく分からないが、大丈夫そうだな」
そういった現代のSNSには弱い光二だったが、親友が大丈夫だと頷くので大丈夫だと信じることにした。
「ところで、あずささんは?」
「今日は、事務所行くから先に帰っててってお願いしたけど……」
「……」
「……まさか」
「すぐ源之助に伝えないと」
二人が顔を見合わせた瞬間、激しい衝撃音がして振り返るとB.C. square TOKYOの入口が真っ赤な炎とどす黒い煙と共に包まれていた。
「爆発だ!」
誰かの叫び声でビルの入り口が爆発したことが分かる。
「入れない……?」
静かに言う吉伸に「裏口がある」と光二は言った。
裏口に回ると、そこはまだ無事だったので二人は慌ててそこに入る。
いつ爆発するかわからない恐怖の中で、息を荒げながら地下の管理室まで急いだ。