いつか、その日を青春と呼ぶのだろう
閉幕
やがて、私は全てを読み終えた。
時計を見ると、夜明けが近かった。
どおりで、カーテンに写し出された闇が薄くなっているはずだ。
若いからといって、さすがに徹夜はこたえる。
目を閉じる。
ひと息つく。
そして、最初から確認する。
1つ。
読み進めるうちに私は、1つの違和感を覚えていた。
天気ごとで分類されたせいで分かりにくくなっているが、
2月がない。
いくら、ページをめくっても、2月だけはそもそも存在しないかのようにない。
2月……何か大切なことを忘れている気がする。
しかし、なにか思い出してはいけないような。