いつか、その日を青春と呼ぶのだろう
拭いきれない不安感が、胸をしめつける。
2月。
バレンタインも含むその月に、会話がないなんてことはない。
事実、何度かチョコレートも渡した。
豆まきだって、二人でやった。
なのに、ない。
日付けを、さらに細かく確認する。
「ーーーーー?」
18日。
これも同じようにない。
数十年分の全てのやりとりの2月と18日がない。
2月18日。
しーくんは、確実に意図してその日を消したのだ。
なにか嫌な思い出に隠すように。
なにか不都合な事実を消すように。