いつか、その日を青春と呼ぶのだろう
あるうわさ話。
市立病院の、とある病室には、
若くして亡くなった少女の幽霊が出るといううわさがあった。
しかし、少女の幽霊は、ある日を境にぱったりといなくなった。
そして、新しいうわさが広まった。
『ある老人が少女の幽霊を連れていった』とか
『霊能力者のおじいさんが、死に際に除霊した』や
『昔の恋人に会って成仏できた』など
どれが、本当なのかは、もう誰も知らない。