華園のプリンセス



「助かった…。」




「デンファレ…!大丈夫??怪我はない??」




「大丈夫だよ。でもあの爆発音はいったい……」





「みなさんお怪我はありませんかっっ?! 」




私達の前に小さな小さな羽の生えた妖精が現れた。




「かわいいーーーっ!」





小さな妖精は赤色のキラキラしている服を着ていた。





「あ、申し遅れました。私はガーネット。そこの湖で仕事をしています」





「湖…??もしかして」





「さっきシルラの気配がしたので……来て正解でした。」




「シルラってどんな生き物なの?」




「この辺りで一番凶暴な獣です。普段は暗い洞窟とかでじっとしているのだけれど、この時期になると外に餌を探しに来るの…」





「私達食べられるところだったのね…」





「人間が主食なのかしら?」





「ちょっと!ガーベラ変な事言わないで」


やっぱりやばいやつなんだ………シルラ。





「ガーネットもう一つ聞きたいことがあるんだけど?」




「はい。何でしょう?」



「この湖に人魚がいるっていう噂だけれど本当にいるの??」




「えぇ。私もまだ一度しか会ったことがないけれど、とても綺麗でした。」





すごい…。
人魚なんて絵本でしか読んだことないからな。




本当にいるんだ。
会ってみたいな……





「いつか会えるかな?」





「きっと会えますよ。」





ガーネットは私達に色々なことを教えてくれた。
草花について…湖について…。
ジュエリーのことも。



ガーネット曰くジュエリーは3つあるらしい。




元々は4つだったけれど誰かがそのジュエリーを持ち帰ったらしい。





それがお母さんなのね……。





残りの3つのジュエリーを私達3姉妹が持ち帰れば…。
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