華園のプリンセス
私はこの御方が怖い。
確かに私を助けてくれたのはこの人だけれど、国が悪になるなんて考えたくもない。
どうすればいいの…?
カツン。カツン。
「様子がおかしいと思っていたらやっぱりな。」
「トパーズ様?!」
「もう切れていたのか。早いな…」
首に何か刺さった…?
どうしよう。また……。
「……っ?!」
「ハハハッ。安心しろ。今回は長く続くぞ」
トパーズ様の笑い声が響いている。
私は身動きもできずただこの人の思うように動くしかなかった。
例え誰かを傷つける事になっても、私は私のやり方でこの国を救うんだ。
自分が犠牲になったとしても…。