華園のプリンセス
ガーネットside




私はマーメイの家に訪れていた。



「どうだった?マーメイ…。あの娘達は」



「そうね…。やっぱりどこか母親に似ていたわ」


「あの娘達の母親って?」




「ローズよ。」




「…?!」

ローズ。
確か…何だっけ?




そうだ……私が一番憎んでいた女。



ローズがあの娘達の母親?!



「ガーネットあなたの気持ちも分かるわ。けれどあの娘達は何も知らないのよ。」






「マーメイは知っているんでしょう?あの女が私に何をしたのか。」





「えぇ。もちろん知っているわ。あながどれほど苦しんだのかも。」





「それならどうしてあの娘達にあのスープを渡したのよ?!」






「あのスープは魔法のスープ。使い方次第で良い方へも悪い方へも変わっていく。あのスープを使うかはあの娘達次第なのよ。」





………。
私はあの女に大切なものを奪われた。





本当に私はあの女の事を恨んでいたのだろうか?
自分が分からない。




あの時、トパーズ様に何かされてから記憶が…。



どれが正しくてどれが間違っているのか分からない。




きっと真実は見えてくるはず。
そう信じて…
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