華園のプリンセス
あの日の記憶
修行に出てからもう一年が経過していた。
私達は今日もジュエリーを手に入れるため前へ進んでいた。
そして…。
「ここは…」
洞窟…?
入口はすごく大きくて奥が深い。
外から中を覗いても真っ黒で何も見えない。
「入ってみよう。二人共私から離れないで。」
「うん」
真っ黒で先が見えない洞窟の中へ三人はくっついて入っていく。
「ねぇ。何か変じゃない?」
「どうして??」
ガーベラは地図を広げながら何も書いていない平地を指さした。
「この洞窟地図のどこにも載っていないのよ。」
「確かに…。でも、もしかしたら最近できたばかりなんじゃ?」
「この地図は最新なのよ。もしそうだとしても一年でこんなに大きい洞窟ができるわけがないわ。」
地図が間違っているはずがない。
だって、お母さんが最初に渡してくれたんだから。
「じゃあどうして…?」