華園のプリンセス
「ここが悪夢の始まりなのよ」
「えっ?!」
後ろに立っている人に目を奪われた。
そこには赤い目、赤い服…黒いオーラを纏ったガーネットがいた。
「ガーネット??」
「この洞窟はね悪夢の入口…。昔からそう呼ばれている。」
「昔からって。こんな洞窟地図のどこにも!」
「だってあなた達のは母親、ローズが消したんだもの。」
「お母さんが?!どういうこと?」
「あの女は、ここで私から大切なものを奪った。あの時のことを一度も忘れたことがないわ。」
え…。
お母さんがそんなことするわけない。
だってどんな時でも輝いている人なんだもん。
私の憧れの人なんだもん。
「お母さんはそんな人を傷つけたりするような人じゃない!」
「姉様…」
「私も同意見よ。」
ガーネットは今までに見たことがないくらい恐ろしい目をしていた。
「私はあの時ここで、あの女に殺された。そしてジュエリーはあの女のものに…。そして私は自分を見失った。妖精になる夢も叶わなかった。そんな時にトパーズ様が私を救ってくれた。」
…?!
ガーネットはお母さんにっ!?
そんなこと…。