華園のプリンセス
「そんなことさせるわけないでしょう?!」
「最後のジュエリーの在処はもう知っている。」
ジュエリーの在処‥‥。
それって…?!?!?!?!?!
「あなた達が一番大切に思う人。ふふ……」
気味の悪い声でガーネットは笑い出した。
「まさか、お姉ちゃん!!お母さんが危ない!!」
「戻ろう!!!!」
「させないわよ」
ガーネットの目が赤く光った。
「わっ……!?」
その瞬間私達は見たこともない真っ白な空間に引きずり込まれた。
「ここは…?」
私達の前に映像が映し出される。
ここってもしかして。
大きなお城の一番上の部屋の明かりがついている。
「私達のお城!?」
「お母さんっ!?!?」
黒い服を着た集団がお母さんに向かって剣を突き出した。
一瞬にして私達の大切な人がいなくなってしまった…。
「お…お母さん…!?」
私はお母さんにもらったペンダントを強く握りしめた。
「ふふ…最高の気分だわ!!」
「ガーネットッ!!!!!」
ガーネットの目の前に赤黒く輝くルビーが現れた。
「あれは!?4個目のジュエリー!!」
「お母さんが持っていた…」
「これで私は妖精になれる。トパーズ様の望みも。」
「させないっ!!!!」
私はガーネットから奪い取るようにしてルビーに飛びついた。
「邪魔しないで」
『デンファレ!?!?!』
目を開けると眩しい光の中にいた。
「あれ??」
「デンファレ…」
「お母さん!!」