華園のプリンセス
「どういうことなの?!」
「私達のことに巻き込んでしまって申し訳ないと思っているわ。けれどこれだけは伝えておきたくて。」
「??」
「あの子を殺したのは私じゃない。トパーズなの。」
「え…??」
「元々私とあの子は心友でいつでも一緒だった。私が初めて修行に行った時も…あの日この洞窟を見つけた。ジュエリーを4つ集めることが出来たら妖精になれるとあの子張り切っていたわ。けれど、最後の一つのジュエリーはトパーズが奪い取った。」
「トパーズってガーネットが言っていた?」
「えぇ。でもあの子はトパーズが自分を助けてくれたと思い込んでいる。そして私にこう言ったの…『ローズ…私はもう妖精にはなれない。だからあなたが私に代わって妖精になって』とね。それであの子トパーズに刺されて…私の目の前で命を。」
うそ…
「私はガーネットのためにもそのルビーを持ち帰った。」
「それで妖精になったんだ。それならどうしてガーネットはお母さんを憎んでいるの?」
「それは分からないわ。可能性があるとすればトパーズが洗脳している…」
「トパーズ…絶対許さない。」
「デンファレよく聞いて!このままではトパーズの思いどおりになってしまう。」
「……」
「だからデンファレ、ガーベラ、フリージア。トパーズを止めて…ジュエリーを取り戻して。もう時間が無いの。」
「分かった。」
「あなた達は私の子。同じ妖精の血が流れているわ。だからその力もあるはずよ。華の3姉妹なんだもの」
「お母さん…。私必ずこの国を守るよ!だから見ててね。約束」
「えぇ約束するわ。たとえ会えなくなったとしても私はいつまでもあなた達の母親…味方だから。」