華園のプリンセス
本当の思い
「トパーズ!!いるんでしょう?そろそろ隠れていないで出てきなさいよ。」
「ハハハハハハッ」
部屋中にトパーズの笑い声が響き渡る。
「さすが、ローズの娘のことだけある。鋭いな。」
「あなたが、ガーネットを…」
「あぁ、なんだ。もう気づいたちゃったのか。そうだ……私がガーネットを殺した」
黒い瞳が私達を睨む。
「でも、どうしてガーネットが?」
「あなたが殺したのよね?」
「そんなもの私が魔法を使えば洗脳だって簡単なことだ。少々手間がかかったがな。」
「やっぱり…お母さんの言う通りだったんだ。ガーネットはあなたを恨んでいるはず…ルビーだってあなたに奪われて。」
「許さない!!!!」
「お前達のような子供に何ができる」
その時だった。
パーーーッ
私達は体中に光をまとった。
「何これ?!どういうこと?!」
すると私達の元にルビーが……
「もしかして、ルビーが反応している…?こんなことって…」
「馬鹿なっっ…」
「何これ…浮いてる??」
「デンファレ!あなた背中に羽が生えてるわよ!」
「えっ?!?!」
確かに背中から妖精の羽が生えている。
「嘘…私達妖精になってる!?」
「どういうことだっ?!?!」
「きっと、マーメイがくれたスープのお陰かしらね。」
「これで、私達は妖精の力を使える。」
「私達はあなたを止める。必ず…強い願いと希望を叶えるために…!!!!」
ビューンッッ
次の瞬間、私達は空を舞った。