華園のプリンセス


『デンファレ…おめでとう』


「お姉ちゃん達…。ありがとう」



「お母さんにも報告しなくちゃね。」




「もちろん!」


その後私はお城に戻った。





お母さんは、あの部屋で微笑んでいるように思えた …。


お姉ちゃん達は涙をこらえきれず泣いていた…。




「お母さん…私妖精になったんだよ。」


「どんなに辛いことがあっても諦めなかったよ。ずっとずっと私の憧れはお母さんだから…」



私がどれだけ話しかけてもお母さんの返事はなかった。



けれど、私たちの心の中にお母さんは生きている。



だからお母さんのためにも、私がサファイアと2人でこの国を守っていこう。




「ありがとう」






空を見上げたら沢山の星が祝福するかのように私達を見ていた。



それは、今までに見てきた星の中で一番美しく輝いていた。
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