華園のプリンセス
「今日は、楽しんでいってねサファイア。来てくれてありがとう」
「こちらこそ。デンファレ明日出発すると聞いたけど本当か?」
「うん本当だよ。妖精になることが私の夢だもの。」
私の叶えたい夢。叶えなくちゃならない夢。
「デンファレ…」
「サファイア、妖精になった私も見てくれる?」
「当たり前だろ?1番に見に行く。」
「……ありがとう」
私の目から涙が零れ落ちた。
「泣くなよ。」
「泣いてないし」
涙を拭い私は顔を上げる。
サファイアのためにも皆のためにも絶対持って帰るんだ。