華園のプリンセス



「お姉ちゃん達の花言葉は?」






「ガーベラはチャレンジ精神を持ってほしい。何事にも熱く立ち向かってほしい…私には足りないところよ」





「お母さんの足りないところ?」





「えぇ本当に私諦めが早くてね。私にないものをこの子には埋めてほしいって思ったのよ。」






こんなに完璧なのに足りないものがあるんだ…。







「フリージアはね…無邪気で可愛らしくて、どこも汚れることのない誰からも愛される子になってほしいという私の思いから。」






「姉様は花言葉どおりの人よ。お母さんの思いが届いたのね。」






「フリージアだけじゃないわ。ガーベラ、もちろんデンファレも。皆私の願いを叶えてくれたわ。この修行を乗り越えて妖精になって帰ってらっしゃい。」






「お母さん…。私絶対妖精になる!」





「楽しみにしているわ。気をつけて」





「うん」





行っちゃった。
早く支度しないと約束の時間になっちゃう。





「デンファレもう出発するわよー!」






「今行く」





私は庭園まで走った。
そこにはお母さん、リンドウ、サファイアも見送りに来ていた。




サファイアは遠いところからわざわざ来てくれたみたいだし…。
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