DEAR
「ありがとうございました〜」

店員の声が響き渡るコンビニから出ると
そこにはもう彼はいなかった

正直、海華はホッとしていた

そして急いで家に帰る



「海!!!!」

振り返るとそこには幼なじみの
天宮陸時(あまみや りくと)が立っていた

「あ、りく〜!」
海華は笑顔で手を振った

「りく〜じゃねぇよ馬鹿!ナナの散歩行く時は俺を誘えって言っただろ!まだ暗いのにあぶないだろ!」

「だって今試験期間中だし陸の勉強邪魔したら悪いし」

そう、ただいま絶賛試験期間中なのだ

「俺に気なんか使うな」

陸時はそう言うとポンポンと海華の頭を撫でた

「子供扱いやめてよ〜ってか牛乳はやくママに渡さないとだ!じゃあまた明日!」

海華は急いで家の中へと駆け込んだ
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