タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
どうすればいいのだろう。
どう反応すればいい!?
ウタくんはカッコイイと言われたい。でもこれはもはや言えないレベル。
キャラメル色のゆるふわなショートヘアに、くりっとした目はタレ目になってて、口を一文字にさせて立っている。
身長は私より断然小さい。たぶん小学校中学年ぐらいの高さに思える。
「……ぼく、どうですか?」
恥ずかしそうに聞いてくる彼に私とゼテルアさんは無言で親指を立てて見せた。
ゼテルアさん、あなたも……。
ああ、すぐにでも叫びたい。言いたい。
こんなの我慢できない!
でも我慢する。ウタくんの為だ。
まさかここまで可愛い男の子が出てくるなんて思わなかった。
可愛いものには目がない私にとって『ウタくん』という存在は起爆スイッチそのものだ。
それにきょうだいがいない私にとって、弟という存在がこんなにも素敵なことなんだと思わざるを得なかった。