タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
いよいよ放課後。
歩未にも『ドンマイ』と笑われてしまい、お互い別れを告げて、一人教室に取り残された。
あー!なんで木村先生なの?!
ほんとついてない。
時計をみると、長針がもうすぐ9を指そうとしていた。
あぁ、行きたくないな〜。
まったく木村め。
こーゆー事するから嫌われるんだよ!
いや、私が授業を聞いていないのが原因なんだけどね……。
大きなため息を吐いてから、重い足取りで渋々教室を出た。
帰ったらゼテルアさんに言われるんだろうな。
『あゆなん、ばかね〜』って。
そう思うとさらに大きなため息を吐いた。