タイムリミットは君にサヨナラをするまで。




それにしても、新太見すぎだった。




二人の背中を追いかけていく度にチラチラ振り向いて首を傾げて笑ってきた。




すごく居た堪れなくて、私はそれにひたすら笑い返した。



少し脳裏をかすめる言葉にどきっと肝を冷やすんだ。



それは決してやってはならないぜテルアさんとの約束。



いくら何でもそこまで鈍感じゃない。


なにを疑っているのだろう。





もしかして、本当にバレちゃった……とか!?





そしたらヤバイじゃん私!

強制終了しちゃう!


それは何としてでも避けないといけないやつ。





うわああ、困ったよ。困った。




次第に歩くスピードが緩む。



まだ半分といったところか、目には見えてるケーキ屋さん。だけど、まだ遠い。




早く帰りたい。

早く帰って作戦練らなきゃ。





そう意気込んだ私は徐々に歩くスピードを速めた。





< 151 / 277 >

この作品をシェア

pagetop