タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
翌日。
外の暑さは尋常じゃなかった。
太陽サンサンという表現よりは、〝ギラギラ〟の方が合ってる気がする。
そんな中、私は公園で歩未待っている。
待ち合わせ時間、10分早く着いてしまったから、近くのベンチに座った。
かと思いきや、
「アっつ!」
と瞬時に伝わってきた熱に飛び跳ねた。
熱いよ!ヤケドするくらい熱い。
う、こんな露出多いの着たくなかったよ、ゼテルアさん!
今の姿にはこっちの方がいいわよ、なんてウキウキさせながら渡された服を着てきたんだけど。
恥ずかしすぎるくらい可愛い。
花柄ワンピース。白ベースの小柄の花が散らばってるなんとも女の子らしい服。
この〝あゆな〟によって可愛さ倍増になっているのは間違いないんだけど、こっちの〝亜優奈〟が着たら、吐いちゃいそうなくらい可愛いものなんだよね。
うーー悔しい!
再び腰を下ろして、空を見上げた。
眩しい陽射しに目を細めた。
日焼け止め塗っといてよかった~~!
ありがとうゼテルアさん!
天に向かって手を合わせた。
きっと呆れてるに違いないんだ~。
だって、こんな露出の多い格好をしてるのに塗らずに出かけようとしていたのだから……。
はいはい、分かってるよ。
女子力ないですもんね。
まぁね、今の姿で塗らないってのはどうかと思うよね。
それにしても、やっぱ暑っつい。
ここ、日陰なさすぎ!
ふと、近くにある時計を見上げると、ちょうど待ち合わせ時間の12時半を指していた。
「歩未まだかな~」