タイムリミットは君にサヨナラをするまで。

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「ただいまー」

帰宅すれば自室に入り込んだ。

なんだか今日はやけに疲れた。

色んなこと起こりすぎだ。


まさか、浜仲にあんなことされるなんて思ってなかったっていうか。

あれだ。意外性。


男嫌いの浜仲が自分から手を取って歩いたんだぞ。

それに口悪いけど素直だったし。


あと、夏祭りの件な。


「はぁ……」


今のは決して、佐來さんが嫌いとかそんな意味を込めたため息ではないから。

ただ、困ってるだけ。

……困るような事でもないんだけどさ。


それにまだ臆測でしかないし。

あいつの言い方がややこしいんだよな!


『言っとくけど、〝私〟からの誘いじゃ〝ない〟から』


って言ったらもう誰からの誘いか分かるじゃん?


いつも一緒にいる友人なんてたった1人しか思い浮かばない。



「佐來さんが、俺を……好き、か」



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