タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
なぜ、この名前をみてこんな状態になっているのだろう。
ほんと意味が今でも分からない。
まさか、私がこんなヤツを──。
送り主の欄を押すと
すぐ画面が切り替わり、昨日の会話が表示される。
その下に私の言葉だけが残されていた。
とても私の言葉とは思えない。しかもこんなことをいう日が来るなんて思ってもみなかった。
改めてみると、とてつもなく恥ずかしい。
でも、頑張った方だと思う。
それなのに!
「……っ無視したな!」
送った内容を見た印がされているのをみてそんなことを口に漏らす。
いわゆる既読スルーってやつだ。
返事くらい一つでもいいからくれればいいのに!
なおさら恥ずかしいっつーの!
全く!こっちの身にもなってよ!どんな思いでこの言葉を送ったのか!!
心臓バックバクだったし、手は震えるし、気持ち悪くなったんだぞ!
そう憤慨しながらトーク画面を睨みつけた。
朝から余計な気力使ってしまったとほんの少し落ち着きを取り戻すけれど、
どう思ったかな?ちゃんと来てくれるかな?
と急にへんな不安が襲う。
既読スルーされたから尚更だ。
それでも決めたからには実行しなければならない。
そう自分に言い聞かせながら着々と制服に着替え、朝食をとり、それから大きな声とともに家を出た。