タイムリミットは君にサヨナラをするまで。

【明日の放課後、屋上で待ってる】

そう書いてあった。


深夜に届いたメッセージに俺は返信せずそのまま寝てしまったのを覚えてる。

あの時はものすごく眠かったから。


寝る前にゲームに夢中だったのは秘密にしておく。


ちゃんとメッセージを確認したのは朝起きてからだ。

一瞬にして目が覚めた。


何度も送信者の名前を確認した。


それから暫くして、冷静になった俺は真っ先によぎった事を消去して、学校に向かったわけなんだけど。


なぁ、亜優奈。

あの時、あの場所で、俺に何を言うつもりだった?

俺が期待してもいいことだった?



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