タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
「結構食うんだね」
声の主にこちらに向いた顔はクリクリとした目が更に大きく見開かれて、小さく悲鳴をあげる佐來さん。
今棚から取ろうとしていたであろうお菓子を代わりに取ってカゴに入れると
カゴと俺を交互に見ながら口をパクパクする。
「これ全部佐來さんが食うの?」
「え!?あ、うん、そう!」
「マジか!」
こんな小さい体にこんな大量のお菓子が入っちゃうのか、と感心してると数秒遅れて首を横に振られる。
「ち、違うの!これは私も食べるんだけどゼ、か、家族が!家族のために買ってあげようかなぁって」
あははーとから笑いをする彼女。
必死に弁解しようとする佐來さんがあまりにも百面相しすぎて思わず笑ってしまった。