タイムリミットは君にサヨナラをするまで。

「本当は歩未ちゃんが提案してくれたの。松崎くんがいたら楽しそうだよねって私が言ったから」


だよな!そーだよな!
あいつが俺を好きなはずがない!

……でもなんでだ。
なぜ俺はショックを受けてる。



「まあ、あいつから俺を誘うとか一生ありえない事だから一瞬本気にしちゃった」

アハハと笑う。



少し黙っていた彼女の声がしたのは踏み切り音でかき消された後だった。


「──なの?」

「え?」



聞き返そうと目線を下げると視線がぶつかった。


……なんでそんな悲しそうなんだ?




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