タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
煌びやかな出店がずらりと並んだ通りをたくさんの人に呑まれそうになりながら頑張って歩いていく。
隣には歩未がいて、前に幸太郎と弟の新太がいる。
ふたりは相変わらず仲がいいなって背中を見て思う。
新太なんかついこないだまで小学生だったのにもう幸太郎との距離が近くなってきている。
2年後は幸太郎と同じくらいになってたりするのかな。
そう思うとほんと成長したなぁとしみじみ思う。
その成長過程を私はそばで見届けられないと思ったらほんの少しだけ悲しくなった。
兄に似て爽やか系だけど、ちょっぴり小悪魔的な一面がある彼は私をお姉ちゃん的存在だって言ってくれたこと私は一生忘れないよ。
私にとって新太は可愛い弟だもん。
「あゆな」