タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
行動を再開したのは幸太郎たちも足湯に浸かってから10分くらい経ってからだった。
さっきの寒さはどこへ行ったのやら。
本当に寒かったのかと疑ってしまうほど体温は正常に保っている。
だから今はとても元気で
かき氷だって御茶の子さいさいだ。
ベンチに4人横一列。
私、新太、歩未、幸太郎の順に並んで食べる。
その並びに胸騒ぎがしたけど考えないようにした。
純粋に楽しみたいから。
それに私の直感だけど、やっぱり歩未と幸太郎は……お互いに好きなのかもしれない。
直感だけどね!
でも近くで見ていて思う。
ふたりはどこか想い合っているって。
それなら私は応援するべきだよね。
大好きなふたりが幸せならそれで十分だもん。
だいぶ溶けてきた氷をザクザクと潰す。
黄色が溶けた氷に綺麗に浸食した。
まるで幸せが広がっていくみたいだった。