タイムリミットは君にサヨナラをするまで。

行動を再開したのは幸太郎たちも足湯に浸かってから10分くらい経ってからだった。


さっきの寒さはどこへ行ったのやら。
本当に寒かったのかと疑ってしまうほど体温は正常に保っている。


だから今はとても元気で

かき氷だって御茶の子さいさいだ。


ベンチに4人横一列。
私、新太、歩未、幸太郎の順に並んで食べる。

その並びに胸騒ぎがしたけど考えないようにした。

純粋に楽しみたいから。


それに私の直感だけど、やっぱり歩未と幸太郎は……お互いに好きなのかもしれない。

直感だけどね!

でも近くで見ていて思う。
ふたりはどこか想い合っているって。


それなら私は応援するべきだよね。

大好きなふたりが幸せならそれで十分だもん。


だいぶ溶けてきた氷をザクザクと潰す。
黄色が溶けた氷に綺麗に浸食した。

まるで幸せが広がっていくみたいだった。



< 224 / 277 >

この作品をシェア

pagetop