タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
それにしても、ここってどこなんだろう?
不思議に思って足を止めた。
さっきからずっと走っているわけだけど、ずっと同じ景色ばかり目にする。
見渡しても全てが真っ白だ。
雪でも積もってるのかと足元を見てみたけど、普通の白い床だし……。
窓一つないこの真っ白い空間に私ひとりだけ。
「おーい!」
声を出せば誰か気付いてくれるのかもしれないと思い、大きな声で呼びかける。
「…………」
返事は返ってこず、静寂が訪れた。
早く会いたいのに。
なんか静かすぎて怖いんですけど。
というか、出口ってどこ!?
ずっと走って探してるのにこんなに見つかんないなんておかしすぎる。
……のど渇いたな〜。あとお腹空いた。
全力で走っていたから体も疲れたし。
私はその場に座り足を投げ出した。