タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
9.光の先にあるもの
―――
――――――
―――――――───
今いる場所がどこか把握できず、ただそこに佇む。
一つだけ分かっていることといえば、
戻ってきたということ。
でも私の知った場所じゃない。
ここはお花畑?
少し先を進んでみると遠くに扉らしき影が現れた。
辺り一面色とりどりのお花が咲いていて、鼻をくすぐるやさしい香りが心を浄化してくれているようなそんな錯覚が起きる。
心が浄化なんてまだまだ先の話になるだろう。
達成出来たはずなのに、こんなに辛いなんて知らなかった。
あんな別れ方はあんまりだ。
思い描いていたものとは別物だった。
笑ってお別れなんて出来ないよ。
悲しすぎるよ……。
今も尚、泣き続けてる私を誰か宥めてください。
誰でもいい。誰かこの涙を止めて。