タイムリミットは君にサヨナラをするまで。


うそ。本当に予感が当たっちゃった……。


入ってきた人物は誰か探ろうと凝視するも、扉の奥からの光によってシルエットしか分からなかった。



…………ゼテルアさん、ではないかな

と判断する。



シルエットからしてまず違うし、私を見つけるなりスキップなんかしてきそうな勢いのある人だから。


ウタくんでもなかった。

そういえば人間から元の姿に戻ったのかな?

結構あの姿を気に入っていたから戻るのには時間がかかりそうかもね。


また会えるかな、ウタくん。




ぼんやりと見えていた人影はいつの間にかはっきりと姿が見える距離にあって

私はその人に向かって走り出していた。



だってずっと逢いたかった人が手を広げて待っているんだから。



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