タイムリミットは君にサヨナラをするまで。


おばあちゃんと出会ってからだいぶ時間が経っていると思うのだけれど、とりあえず把握できた今ここに居る場所はまだ天国ではないらしい。


ちょうど境い目な空間なんだとか。


ふと思う。
一体いくつのフロアがあるのだろうと。

4つは確実にあるのかなと内心思う。



ここには当然のように時計らしきものは存在しているはずもなく
お陰でこれまでの事など、笑いあり、涙あり混じりに
いつの間にか現れていた白いベンチに腰掛けて話していった。


聞き上手な人なので私が言いにくそうな事はゆっくり相づちを打ちながら待ってくれる。



おじいちゃんも元気みたいで何よりだ。


だけど唯一はぐらかし続けていたことがあった。


私もおばあちゃんがここでどんな生活を送っていたのか聞こうとすれば



『そうねぇ。とても楽しい毎日を過ごしてるわ』



どれだけ聞いてもずっとその答えばっかだ。



ゼテルアさんは教えてくれたのになんでだろう。

とは思いつつおばあちゃんとの会話はとても嬉しく楽しいからすぐにその謎は追い払った。



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